雨降ったボゴタ~観光を敢行せず~
さてボゴタで何をする?適当にインターネットで検索。モンセラットという山の上のキリスト教寺院があるらしい。あまり観光名所に関心がないが、ボゴタにいる以上行かねば損。そう思い、てくてく歩くことにした。登山になる。歩けば2時間。ケーブルカーならすぐだという。ともかく麓まで行く。どんどんと霧が濃くなる。何を思ったのか私は半袖半ズボンだった。霧雨が本降りの雨へと変わる。こんな天気でも巡礼者たちでにぎわう山の麓。登山用パーカーなどを着込んで山に挑む者も多い。
雨。
普段はそれほど天気を気にしない。ただこの日は気温以上に寒く感じてしまった。居を構えるメキシコ・グアダラハラは連日30度以上であまり雨も降らない。そんな機構になれた私に摂氏15度前後の雨は冷たかった。ケーブルカーでずぼら登山も考えた。しかしあまりの人の多さに辟易してしまった。「頂上まで行っても霧で霞んでいるだろう。」と行かない言い訳を捻出。(ホンマは寒さから逃れたかった…)麓のようすを写真に収め、旧市街の街歩きへと方針転換した。
コーヒー屋台。世界有数のコロンビアコーヒーが1000ペソ(30円前後)で楽しめる。ここではベネズエラ人に遭遇した。どうやら私の「野球帽後ろ被り、サングラス」という恰好がベネズエラ流らしい。帽子とサングラスをとったら、
「チーノか~い!」と笑われてしまった。
(チーノとは中国人の意。ラテンアメリカでは東洋人全体をさすように使われることが多い。実際に使われると複雑な感情が生まれます…)
ニュースで知るベネズエラの苦しい情勢。それはやはり事実で、隣国コロンビアに多くのベネズエラ人が移ってきているようだ。
後で知ったが泊まった宿のスタッフもほとんどベネズエラ人。女将さんはコーヒーを淹れて、祖国の情勢を詳しく語ってくれた。ベネズエラ人たちは異口同音に
「仕事がない」
「生活必需品がない」
「外国にいる親戚宅に身を寄せる人が多い」
と語っていた。
そんな苦しい思いをしながら、私に明るく振舞ってくれる。心根の強い人たちだと感じた。あまり観光しなかったが、人に感動した。コロンビア滞在はそんな思い出となった。
あとボゴタで何した?と言われると…美味いもん探しをした。と答えるしかなくなる。それはこの次に綴ることといたします。
あとええ加減、旅先でできる運動(トレーニング)の紹介も…したいと思います。(スポーツブログを語るのが恥ずかしい状況ですね…)
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