ペソで泣きべそ
ボゴタ着は日付が変わる直前。宿に着いた頃には日付が変わっていた。空港から宿(旧市街)まではUberを使った。空港出口には市公認のタクシーも無数止まっている。先人たちのブログ情報などを勘案すると、Uberも公認のタクシーも料金に大差はないようだった。
宿に着いた。スタッフの兄ちゃん姉ちゃんは「チェックインは朝にしよう。」と言って手短に寝床まで案内してくれた。玄関付近には何故かキャンプ用テントに大勢が寝ていた。(どうやらヘヴィーメタルのフェスがあったらしい。典型的なメタル野郎が集結していた。)私もさっさと寝てしまいたかったので、あれこれ考えずに寝ることにした。やたらとグラグラする2段ベッドの上段。宿自体は家庭的なゲストハウスだ。
3,4時間ほど寝ただろうか。目が覚めた。どうしても世間的にはまだ明け方(3時とか4時)に目が覚めてしまう。爺さんですね。いつもどおり、日課のランニングと簡単な筋トレをした。こうした宿に泊まる場合、台所で自炊することがほとんどだ。しかし到着初日、食材など何もない。外に出ることにした。とはいえなかなか食堂のようなものは無い。アジアの場合、夜明け前から屋台や安食堂が開いていることが多い。しかも出てくる料理も美味い。量も多い。朝は特盛の米を食べたい私。アジアでは困らないのだ。しかしここは南米コロンビア。事情はどうだろうか?
近くに市場があった。朝7時頃から開くらしい。店員のあんちゃんがせっせと調理している。少し期待した。料理を待っていると若い警官が話しかけてきた。18才、警官になりたてらしい。制服や紋章、無線のことなどを楽しそうに語ってくれた。ピストルまで見せてくれたのには驚いたが。
定食がようやく出てきた。牛の背骨を煮込んだジャガイモ入りスープ。寒かったので五臓六腑に染みわたる。これにアレパというパン、待望の米とスクランブルエッグ、コーヒーという内容だった。朝から定食を食べられるラテンアメリカ、ええやんか。(ちなみに我が家メキシコも市場で朝定食食えます。)
6000コロンビアペソ。約200円。(コロンビアはインフレなのか…やたらと桁が大きい。)空港で両替しておいた2万ペソ札を出す。お釣りは14000ペソだ。ウエイターの兄ちゃんに持ち合わせがないようで隣の肉屋の兄ちゃんに「6」(桁が大きいので百の位以下を省略する人が多い)と言って立て替えてもらっていた。
腹も少しは膨れ、気持ちよくなって宿に戻った。宿代を払わなくてはいけない。財布を見た。予想より所持金が少ない。
やられた。
さっきの肉屋が「6」と言われたとき、私に6千ペソしか渡さなかったのだ。
20-6=14
14000ペソをもらえると思い込んでいた私。確認せなあきませんね。昨夜あまり多くを両替しなかった私。宿代が払えない。困った…
宿の姉ちゃんは、
「心配せんでええよ。」
と言ってくれた。コロンビアペソが手に入ってからでいいらしい。心の広い人たちだ。
両替をすべく町に出た。しかしどの両替屋も扉を閉ざしている。この日は日曜日だった。町の中心にある商業施設内、どこもダメだった。宿から30分くらいの繁華街に両替商がいくつかあるとグーグルが言っている。ええ運動ですね。米ドルやユーロに加え、近隣ラテンアメリカ諸国の通貨や日本円も両替できた。かくして宿代清算完了!4泊で60000ペソ(2000円)ほどだった。
ボゴタ観光。とはいえあまりイメージがわかない。教会や博物館は幾つかあるようだが、絶対に行きたいと思わなかった。とりあえず街歩き。食べ歩きをすることにした。
私は市場が好きだ。良い野菜や肉が手ごろな価格。くわえて店のおっちゃんおばちゃんが話し好きであることが多い。メキシコでは毎週の買い出しが楽しみである。ここボゴタでも市場があった。朝飯を食べた市場だ。
期待通り優しい八百屋があった。
後は食べ歩き…
この日は旅行であることをいいことに、財布も腹周りも緩んだ。こうして太っていくのですね。ランニング以外の運動もやっていきます!(宿でできる運動は、少しずつ少しづつ紹介します。)
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