サンティアゴにさあ行こう!
サンティアゴに向かう。
国境の町アリカからチリの首都サンティアゴまでの経路を考えてみた。直接行くこともできるだろう。(丸一日近くかかってしまうが…)
いろんなところを素通りするのももったいない。という事でイキケと言う町で一晩泊まることとした。アリカを朝9時半に出発した。イキケには4時間ほどで着いただろうか。バスターミナル付近は雑然としている印象だ。そこから宿を目指す。宿は海岸沿いにあった。絶景である。はずである。但し7月。南半球は真冬です。ただただ吹き荒れる寒風が心を冷やす。
特にすることもなく市場をぶらぶらとした。物価の高いチリ。しかし、魚は安い。宿での調理用に鰯(と思われる魚)を購入。ついでにセビーチェという魚の和え物を食らう。1000ペソ(約150円)。美味い。
ただ何もすることがなく、アリカと比べ寒々とした空気に、どんどん南に来てしまったことを実感させられた。
明くる日、早朝の海岸を走った。この辺りはリゾート地なのかその時間まで飲んでいる人たちもわんさかいた。宿の台所は朝8時まで使えないらしい。前日に仕込んでおいた魚野菜汁を食らう。物音をたてぬようにこっそりと腕立て伏せを繰り返す。ノリの良い受付の兄ちゃんに別れを告げ出発。ここから約24時間かけて首都サンティアゴに参上。
もう何本バスに乗ったかわからない。特に代わり映えのしない光景に疲れてきてしまった。
朝。都。サンティアゴ。
やはり首都。人人人。ただこれまでの通った首都とは少し違った印象。何となくヨーロッパを連想。
この街にはアフリカ系の人たちがたくさんいた。チリにこれほど多くのアフリカ系の人がいるとは予想外だった。言葉の響きが違う。フランス語?露店にはハイチ国旗が躍っていた。ハイチ人たちなのか。祖国の厳しい状況から逃れるべく、ここまではるばるやってきた人たち。この旅で出会うベネズエラ人たちを思い出した。また複雑な思いがした。
宿にはバックパッカーが大挙していた。これくらいガヤガヤしてた方が楽だ。何をしてようがあまり詮索されない。ここには2泊することに決めた。